障害者総合支援法の基本をわかりやすく解説。自立支援給付と地域生活支援事業の違い、サービス内容、利用の流れ、障害支援区分や自己負担の仕組みまで、制度の全体像を体系的に理解できます。

障害者総合支援法とは?仕組み・サービス・利用の流れまで全体像をわかりやすく解説

更新日:2026/04/13

障害者総合支援法とは

障害福祉サービスを理解するうえで欠かせないのが「障害者総合支援法」です。
しかし、この法律は制度の範囲が広く、初めて学ぶ方にとっては全体像がつかみにくいという特徴があります。
本記事では、障害者総合支援法の基本的な考え方と仕組みを整理しながら、まずは全体像が理解できるように解説いたします。



障害者総合支援法とは何か

障害者総合支援法は、障害のある方が地域で自立した生活を送るために必要な支援を総合的に提供することを目的とした法律です。
この法律は、平成25年(2013年)に施行され、従来の「障害者自立支援法」を引き継ぐ形でスタートしました。
従来の障害者自立支援法と比べて、単なる福祉サービスの提供にとどまらず、地域生活への移行社会参加の促進をより重視した仕組みとして設計されている点に、この法律の大きな意義があります。



制度の全体像

障害者総合支援法による総合的な支援は、【自立支援給付】【地域生活支援事業】で構成されています。


【自立支援給付】は、大きく以下のように分類され、障害者の生活や自立を支援します。


【地域生活支援事業】は、市町村が実施するものと都道府県が実施するものに分類されます。
自立支援給付が法律に基づき全国共通の基準で提供されるサービスであるのに対し、地域生活支援事業は、都道府県や市区町村が地域の実情に応じて柔軟に実施する事業です。
そのため、地域生活支援事業の内容や提供されるサービスは、自治体ごとに異なります。



サービス利用までの流れ

障害福祉サービスは、希望すればすぐに利用できるわけではなく、市町村による支給決定を経る必要があります。
基本的な流れは以下の通りです。



障害支援区分の考え方

サービスの内容や量を決める重要な指標が「障害支援区分」です。
これは、障害のある方の心身の状態や必要な支援の度合いを総合的に評価し、数値化したものです。
区分によって利用できるサービスや支給量が変わるため、制度の中核的な要素といえます。
障害支援区分は1から6まで設定されており、数字が大きくなるほど、より支援の必要性が高い状態であることを示します。



利用者負担の仕組み

障害福祉サービスは原則として1割負担ですが、所得に応じた負担上限月額が設定されています。
そのため、実際の自己負担は大きく抑えられるケースが多いです。
経済的な負担を理由にサービス利用を諦めないためにも、この仕組みの理解は重要です。


区分
 

世帯の収入状況
 

負担上限月額
 

生活保護
 

生活保護受給世帯

0円
 

低所得
 

市町村民税非課税世帯(注1)

0円
 

一般1
 

市町村民税課税世帯(所得割16万円(注2)未満)
※入所施設利用者(20歳以上)、グループホーム利用者を除きます(注3)。

9,300円
 

一般2
 

上記以外

37,200円
 

(注1)3人世帯で障害者基礎年金1級受給の場合、収入が概ね300万円以下の世帯が対象となります。
(注2)収入が概ね670万円以下の世帯が対象になります。
(注3)入所施設利用者(20歳以上)、グループホーム利用者は、市町村民税課税世帯の場合、「一般2」となります。



相談支援の役割

障害福祉サービスの利用においては、「計画相談支援」が重要な役割を担います。
利用者の希望や課題を整理し、どのようなサービスが必要かを検討したうえで、適切なサービス等利用計画を作成することで、制度を効果的に活用できるようになります。
計画相談支援は、サービス利用にあたって原則として必要となるものであり、障害福祉サービス利用の出発点となる仕組みです。
特に、これから事業を検討している方にとっては、この分野の理解が不可欠です。



まとめ

かつて障害福祉は措置制度のもとで運用され、公的主体を中心に提供されてきました。
しかし、制度改革の流れの中で、利用者の選択に基づく契約制度へと移行し、民間事業者の役割が大きくなりました。


また、コロニーのような大規模施設での生活から、地域で生活することを基本とする方向へと転換が図られてきました。
これは、ノーマライゼーションの理念の浸透や、社会保障費の増大といった背景によるものです。


そして現在では、営利企業の参入も進み、持続可能な福祉サービスの提供体制の構築が求められています。


その中で、サービスの質や必要性に対する評価はより厳格になり、
供給が過剰な分野は見直しが進む一方で、不足している分野には報酬面での手当てがなされる傾向にあります。


福祉は一過性のものではなく、継続的に社会を支える基盤として、その持続性が強く求められています。
こうした福祉政策の潮流を的確に捉え、適切な領域に参入することが、社会から求められる安定した事業運営につながるといえるでしょう。





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