更新日:2026/04/09
障害者総合支援法に基づく給付事業のうち、「訓練等給付」は、障害のある方が自立した日常生活や社会生活を営むために必要な訓練や支援を提供するサービス群です。
主に生活能力の向上や就労支援を目的としており、将来的な自立や社会参加を見据えた支援が中心となります。
本記事では、訓練等給付に含まれる主要サービスを整理し、それぞれの概要を簡潔に解説します。
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訓練等給付とは、障害のある方が生活能力や就労能力を高め、自立した生活を送るために必要な訓練や支援を提供する制度です。
介護給付が「現在の生活を支える支援」であるのに対し、訓練等給付は「将来の自立を見据えた支援」という性格を持ちます。
市区町村による支給決定を受けて利用する点は介護給付と同様ですが、障害支援区分が必須ではないサービスも含まれる点に特徴があります。
サービスは主に「訓練系」「就労系」「居住支援系」に分類され、利用者の目標や状態に応じて選択されます。
自立訓練(機能訓練)は、身体障害のある方を対象に、理学療法や作業療法などを通じて身体機能の維持・回復を図るサービスです。
一定期間の訓練を通じて、日常生活動作の改善や自立度の向上を目指します。
自立訓練(生活訓練)は、知的障害や精神障害のある方を中心に、日常生活能力の向上を目的とした訓練を行うサービスです。
食事や金銭管理、対人関係など、地域生活に必要なスキルの習得を支援します。
宿泊型自立訓練は、長期入院・入所をして退院・退所等をした方が一定期間施設に宿泊しながら、生活能力の向上を図るサービスです。
実際の生活に近い環境の中で訓練を行うことで、地域移行や単身生活への移行を現実的に支援します。
就労移行支援は、一般企業への就職を目指す障害のある方に対し、職業訓練や就職活動支援を行うサービスです。
履歴書作成や面接練習、職場実習などを通じて、就労に必要な能力の向上を図ります。
就労継続支援A型は、雇用契約に基づき働くことが可能な障害のある方に対し、就労機会を提供するサービスです。
最低賃金が保障される点が特徴であり、一般就労と福祉的就労の中間的な位置づけといえます。
就労継続支援B型は、雇用契約を結ばずに、自分のペースで働くことができる就労支援サービスです。
体調や障害特性に応じた柔軟な働き方が可能であり、工賃という形で報酬が支払われます。
就労定着支援は、一般就労に移行した後の職場定着を支援するサービスです。
就労に伴う生活面・職場面の課題に対して、企業や関係機関と連携しながら継続的なフォローを行います。
共同生活援助は、障害のある方が地域の中で共同生活を送りながら、日常生活上の支援を受けるサービスです。
食事の提供や生活相談、必要に応じた介護などが行われ、地域生活の基盤として重要な役割を担います。
訓練等給付は、生活能力の向上や就労支援、地域生活への移行を目的とした多様なサービスで構成されています。
介護給付と比較すると、「支援」そのものにとどまらず、「成長」や「自立」に軸足が置かれている点が大きな特徴です。
また、各サービスの需要は自治体が策定する障害者計画や障害福祉計画に具体的に示されており、地域ごとの課題や不足しているサービスの傾向を把握するうえで有用な資料となります。
これらを読み解くことで、単なる制度理解にとどまらず、「どの分野にニーズがあるのか」という実務的な視点を持つことが可能になります。
地域で求められているサービスを的確に捉え、その不足を補う形で事業展開や支援を行うことで、福祉社会の実現につながっていくのではないでしょうか。
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